校長挨拶
日頃より本校の教育活動に対しまして、御理解と御支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
本校の教育目標は、「人を思いやる優しさをもちながら、様々な困難に負けない強い心を育てる。」「自分の可能性を信じ、高い目標をもって前向きに取り組む態度を養う。」「経験や人とのつながりを大切にし、社会で活躍(活用)できる力を養う。」の三つです。この教育目標を踏まえ、本年度のテーマを、「(児童生徒、職員、保護者ともに)笑顔あふれる大府もちのき」と、「ともに考え、ともに取り組む教育実践(課題に対する共通認識、組織的改善の推進)」としました。
「笑顔あふれる大府もちのき」をテーマとしたのは、子どもたちの「主体的な学び」を引き出すためには、その全段階として、子どもたち自身が、「学校って楽しいな。」とか、「これって楽しいな。」とか、「やった、ほめられた!」など、感じられる経験の積み重ねが重要であり、学校はそれを体現する場でありたいと考え設定いたしました。
「ともに考え、ともに取り組む教育実践」のテーマにつきましては、子どもたち一人一人が成長していく過程で、一つ一つの活動で設定された目標に対して、児童生徒同士が、児童生徒と教師が、教師同士が、保護者と教師が、お互いの考えを尊重し合い協力し合うことで、子どもたちにとって深まりのある教育実践が期待できると考えて設定いたしました。
近年、学校ではICT(情報通信技術)を活用した教育実践が盛んに行われています。本校においても県教育委員会の御尽力を賜り、早い段階から一人1台タブレットが整備され、これまで様々な教育場面での実践を積み重ねて参りました。本校では、開校以来、「自立活動を柱とした個に迫る教育実践」と「12年間のつながりを大切にしたキャリア教育」をテーマに全校で研究に取り組み、実践を積んで参りました。それを踏まえ、昨年度からは新たに三年間(令和5年度から令和7年度まで)の計画で、「ICTを活用した授業改善 ~児童生徒の主体的な学びに向けて~」を研究テーマに設定し全校で取り組み始めました。今年度は、その研究の二年目となりますが、今後さらに知的障害教育校におけるICTを用いた効果的な教育の実践を積み重ね、より効果的な取組について検証を進めていきたいと考えております。
本年度も本校の教育活動につきまして、保護者の皆様、地域の皆様、関係機関の皆様には引き続き、御理解、御支援を賜りますようお願いいたします。
令和6年4月
愛知県立大府もちのき特別支援学校長 鳥山 淳